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マクーピン郡 (イリノイ州) : ウィキペディア日本語版
マクーピン郡 (イリノイ州)[まくーぴんぐん]

マクーピン郡()は、アメリカ合衆国イリノイ州の西部に位置するである。2010年国勢調査での人口は47,765人であり、2000年の49,019人から2.6%減少した〔Quickfacts.census.gov - Macoupin County - accessed 2011-12-06.〕。郡庁所在地カーリンビル市(人口5,917人〔Quickfacts.census.gov - Carlinville, Illinois - accessed 2011-12-06.〕)であり、同郡で人口最大の都市でもある。
マクーピン郡はのメトロ・イースト地域では外郭に位置する郡である。郡の主要産業は農業であり、トウモロコシ、大豆、小麦を生産している。
== 歴史 ==
マクーピン郡となった地域に最初の白人開拓者が到着したとき、イリノイ族インディアンが住んでいた。「マクーピン」はマイアミ・イリノイ族の言葉でアメリカハス(''Nelumbo lutea'')を指している。現在インディアンは残っていないが、初期ヨーロッパ人開拓者の子孫がその血を受けていると言っている。最初のヨーロッパ人は17世紀のフランス人探検家であり、主要河川を南に下っていった。ヨーロッパ人開拓者の中心は南西部からであり、ミシシッピ川に確立された交通路を辿って内陸に入ってきた。
マクーピン郡は1829年1月17日に設立された〔
〕。グリーン郡マディソン郡の一部を合わせて設立され、カーリンビル近くを流れ、蛇行して南西のイリノイ川に向かうマクーピン・クリークからその名が採られた〔。郡経済は自給自足農業に基づき、他地域との交流は南西方向と行われていた。

ファイル:Macoupin County Illinois 1829.png|1829年創設時の郡領域、現在まで変わっていない

19世紀半ば、イリノイ州は急速に発展し、変化した。最大の変化は鉄道の敷設であり、マクーピン郡はセントルイス市と、いまだ成長過程にあったシカゴ市との間の鉄道と道路の輸送路に沿っていた。位置的にはセントルイス市と遷都されたスプリングフィールド市の中間にある。郡経済は依然として全体的に農業に依存していたが、市場に近いという利点があった。町は小さく散在しており、輸送の要である鉄道に沿って新しい町ができた。文化的には州内の北部よりもセントルイス市に昔から結びついていた。
農業は主力のままだったが、これに石炭鉱業が加わり、郡の経済構造を変化させた。郡全体の地下に石炭があることで、経済の発展は鉄道に沿った鉱山が中心となり、既存の町とその近くが発展した。20世紀に入るまでに、多くの町に鉱山があり、その全てではヨーロッパ全体から移ってきた坑夫がかなりの比率で住んでいた。
20世紀に入って、郡経済は農業と石炭鉱業が主力だったが、その動向で景気も浮き沈みした。農業は依然として家族経営のままだった。マクーピン郡は鉱山経営者と労働者の労働争議の場となることが多く、労働組合活動の温床になった。1890年代にも激しい労働争議の場となって全国的な注目を浴びており、鉱山労働者連合が力を得てくると、1930年代にはアメリカ進歩主義鉱山労働者組合との間に内輪もめが発生した。
農業は主力のままだったが、大規模な企業経営農業が進出し、家族経営農家は急速に消えていった。石炭産業は衰退し、ほとんど完全に消失した。石炭産業に関わる建物や構造物は朽ちていくままにされ、かつての隆盛の名残を残すものはほとんど無くなった。
町はアメリカ合衆国中西部の特徴であるタウン広場あるいはメインストリートを中心にレイアウトされていた。タウン広場の場合、町の中心ブロックは東屋のある小さな公園であり、それを小さな事業が取り囲んでいた。メインストリートを中心にした場合、1つの通りの片側に小企業が並ぶ形になった。カーリンビル市はタウン広場のレイアウトであり、郡政府の建物が中心ブロックを専有している。この建物には郡政府の事務所全てが入っている。通常タウン広場から2ブロックか3ブロック以内に様々な会派の教会があり、あるいは中心部に近い1つの通り沿いに建っていた。
現代の道路事情が良くなり、郡北部の町はスプリングフィールド市に通勤する人々のベッドタウンとなり、町の小企業は衰退の速度を速めた。郡の南端でも同様なことが起こり、住民はセントルイス市やメトロ・イースト地域に通勤している者が多いので、アメリカ合衆国国勢調査局はマクーピン郡をセントルイス大都市圏に含めることになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マクーピン郡 (イリノイ州)」の詳細全文を読む



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